2021年11月28日更新
ヘッドライトの進化により、視界が明るく快適な夜間運転ができるようになりました。
一方で、年々「対向車やバックミラーに映るヘッドライトが眩しい」というお声も増えています。
少しでも安全に夜間運転をするためのメガネ屋としてのポイントをお伝えします!
1.眩しい場合の対処方法は?
眩しいと感じるのは、目に入り込んでくる光の量が昼夜問わず想定している以上に多いときです。
つまり、その目に入り込んでくる光の量を減らすことが、最も眩しさを緩和してくれる方法です。
その場合は、誰もがサングラスを思い浮かべますよね。
気になるのは「そもそもサングラスって昼間の眩しいときに使うものでしょ?
夜にサングラスをつけて運転なんてしてもいいの?」ということ。
2.夜間の運転でサングラスをしていると法律違反にならないの?
夜間運転時にサングラスを着用すること自体が法律違反にはなりません。
ただし、サングラスの着用によって極端に視界が悪くなっていた場合、安全運転義務違反に問われる可能性はあります。
以前から日本産業規格(JIS規格)により夜間運転時に使用可能なサングラスの色の濃さが定められていました。
それが、2018年10月に改定があり、現在は下記の様になっています。
①視感透過率8%以下のレンズ:運転用又は路上での使用禁止
②視感透過率75%未満のレンズ:薄暮又は夜間時における運転用又は路上での使用禁止
赤文字の部分が改定され、運転時だけでなく路上歩行時における全てのメガネレンズ装用者も規制の対象となりました。
★詳しくはこちら→https://bit.ly/2VGuPvN
3.それなら夜間運転でも使えるサングラスとはどんなレンズ?
JIS規格を踏まえると、夜間運転に使用可能なレンズは視感透過率75%以上のレンズ濃度ということになります。
当店で取扱いしているレンズのうち、この条件に該当する夜間運転におすすめのレンズはこちらの3種類です。
おすすめレンズ その1
TALEX タレックス モアイシリーズ
当店でも人気の偏光レンズ TALEX タレックスの中でも一番薄いレンズカラーのシリーズです。
レンズの色が薄いため、お客様が店頭で体験される際に「本当にこれでヘッドライトの眩しさ対策になるの?」と、質問されることも・・・。
このモアイシリーズは見た目は薄いですが、レンズカラーは視感透過率75%(裸眼で見る光の量を25%カット)し、更に反射してくる雑光(眩しさ)を20%カットしてくれる優れもの。
レンズカラーはグレー、パープル、ブラウンの3色展開。
モアイグレーはナチュラルな視界が特徴で色調変化が少ないレンズカラー
モアイブラウンはソフトな視界が特徴で明るくしつつコントラストを出すレンズカラー
モアイパープルはシャープな視界が特徴でコントラスト性能が高いレンズカラーです。
個人的に夜間運転に1番オススメしたいのはモアイブラウンです。
白さが際立つLEDヘッドライトの眩しさを和らげるだけでなく、色の効果で明るさ・コントラスト性能が向上し、光量が少ない周囲の風景や歩行者の輪郭、車道の白線などがハッキリ見えるようになります。
ただし、色の効果には個人差がありますので、必ず店頭で体験してください。
おすすめレンズ その2
Fact® ファクト レンズ濃度10%、20%
Fact® ファクトは、山形にあるスポーツグラスプロショップ金栄堂 那須丈雄さんが開発・特許を取得された金栄堂オリジナルレンズです。
(金栄堂HP http://bit.ly/2O15sjO)
Fact® ファクトは人間の知覚に最も近い自然な見え方で眩しさを抑え、さらに距離感や対象物の大小感を変化させないので
普段、メガネやサングラスをあまり着用しない方にも疲れにくくておすすめです。
このFact® ファクトのレンズカラー濃度は10%、20%、50%、80%があり、とにかく自然に見えるのが特徴なので、夜間運転にも使えるやや薄め濃度20%だと眩しさを抑えつつも自然に見えるためおすすめです。
こちらのFact® ファクトレンズはタレックスモアイシリーズとは異なり偏光レンズではありません。
おすすめレンズ その3
HOYA RayGuard435 レイガード435
RayGuard435レイガード435は眼に有害と言われる(UV)をほぼ100%カット。
さらに、LED照明やパソコン、スマホなどから発されるブルーライト(青色光)を軽減し、目を守る機能レンズです。
カラーは全4色で、すべてのカラーが夜間使用可能な濃度です。
※一部、染色レンズ(アリアーテトレス)と組み合わせた場合には夜間運転不適合になります。
写真の右上から時計回りに、
男女ともに人気でやさしいカラーが目元に馴染むナチュラル(ブラウン)
女性におすすめでおしゃれなサングラスにしたい方はスウィート(ピンク)
ナイトレンズ専用にしたい方はファイン(イエロー)、
クールで涼やかな目元にしたい方はアッシュ(グレー)です。
さらに可視光短波長光(ブルーライト)380nm~500nm波長域の中で435nm~440nm付近を約20%軽減されます。
ヘッドライトもより明るさを出すためにHIDヘッドライトから短波長光が出て青白さが際立つLEDヘッドライトに変わっていますので、夜間運転の眩しさ軽減に効果があります。
レイガード435はブルーライトをカットするため今回の夜間運転だけでなく、PC・スマホなど近業作業でも効果が得られるので、普段から掛け続ける度付きメガネにつけていただくこともおすすめです。
それでも眩しいと感じる方にはこちら
おすすめレンズ その4
HOYA CareerColor キャリアカラー
キャリアカラーは上記のレイガード435よりも、435nm~440nm付近を約55%軽減されます。
カラーもフルカラー7色の濃度15%と25%、グラデーション7色の濃度15%と25%の28色から選べます。
※濃度によっては夜間運転不適合の場合があります。
夜間運転時のLEDヘッドライトの辛い眩しさを抑えてくれるレンズをご紹介してきました。
それぞれのレンズで良いところがありますのでご自身の目で見え方やレンズカラーなどの相性を必ず、確認してください。
特に色の効果には個人差があります。
自分にあったレンズと出会えればドライブの欠かせない相棒になってくれるはずです!
こちらについてはぜひお気軽に、スタッフのちょんまえまでご相談下さいませ。