こんにちは、
グラスヒュッテ栄店のヒガシです😎
今回はちょっと長いので
時間がある時に読んで頂ければ
幸いです。

さて、今回は実際に起きた事例です。

当店でGATORZの度付きをご購入頂いた
H様、サバゲー中に被弾してしまい
ヒビが入ってしまいました↓

正直、H様にお怪我が無かったことが
何よりもホッとしたところ。

もしこれがCR素材とかだったら・・
「ヒビ」では無く「割れ」て破片が目に
入っていたかもしれません・・・

当店でGATORZの度付きを作成する際、
レンズメーカーは1社のみとしております。
ICRXというアイプロテクトレンズの
専門メーカーです。
そこで使用するのが『NXT』と呼ばれる
レンズ素材です。

詳しくは下記のリンクでご案内しております。

簡単に言えば一般的なメガネ用素材に
使用されるCR素材よりもはるかに
耐衝撃性と耐薬品性、経年劣化に強い
という性質を持った素材になります。
当店が取り扱うレンズ素材では
一番高い耐久度を持った素材です

が、

ここで 皆様には改めて
知って頂きたい事がございます。
それは今回の事例の様に、場合によっては
『ヒビが入る事もある』という事。

今回の発生条件として以下のポイントが
考えられます。

『当たった箇所は段落ち加工になっていた』
GATORZの度付きを作成する際、サバゲーが
ご使用用途の方はさらに専用のガスケットを
装着できる様に、レンズ周りに段を落とした
加工を施します。その際に度付きの箇所は
肉厚で衝撃を十分に分散してくれますが
この段落ち加工箇所は厚みも少なく、
フレームはジュラルミン製で弾力性が
ない為衝撃が全てレンズの段落ち箇所に
集中してしまい分散できずヒビが入って
しまってのではないかという見解です。

『じゃあGATORZ製品とNXT素材は
相性が悪いのか？』

➡︎むしろNXT素材以外考えられません。

GATORZのジュラルミン製フレームは
樹脂製のフレームに比べ全然柔軟性が
ありません。その為従来のガラスや
CR素材ではその強靭なフレームの
圧に負け、加工時にヒビが入ったり
割れたりしてしまいます。
(実験で加工しましたがことごとく
失敗、使用中に割れたりもしました）

その点適度な柔軟性(粘度)を持つNXT素材は
フレームの圧に負ける事も無くその形状を
保ってくれます。フレームのカーブと
レンズのカーブを合わせるスマート加工も
他にはない技術で強度数ユーザーの強い
味方です。

『今後も今回みたいな事は起こるのか？』

➡︎全く起こらないとは言い切れませんが、
これまで数百本販売している当店の中では
レアケースであります。
メーカーも類似ケースでの報告は
少ないとの事。

これまで同様の事例が無かった為、
今回の事例を教訓として、
レンズ選びの参考の一つとしてご紹介
させて頂きました。

改めて今回の事例に会われたH様、
ご心配をおかけし大変申し訳
ございませんでした。
お怪我が無かった事が何よりです。

今後も様々な事例を紹介していきたいと
思いますので、どうぞグラスヒュッテ栄店を
宜しくお願い申し上げます。

長文失礼しました。